腰椎(ようつい)  Lumbar

腰椎(ようつい)は脊椎(せきつい)の下部、腰の部分です。
脊椎とは、おおよそ背骨のことをいい、多くの椎骨(ついこつ)が椎間板(ついかんばん)というクッションをはさんで、首からお尻までつながったものです。椎骨の空洞部分を脊髄(せきずい)などの神経がとおっています。脊髄は腰椎の部分まで来るとその構造が変わり、馬尾(ばび)と呼ばれます。
腰椎は5つの骨が椎間板をはさみ連なっていますが、人によっては異なる場合もあります。
椎骨をつないでいるものには、椎間板以外に、脊椎を縦に貫く前縦靭帯(ぜんじゅうじんたい)と後縦靭帯(こうじゅうじんたい)、椎間関節、筋肉などがあります。
椎骨の馬尾がとおる部分を椎孔といい、それが並んでトンネル状になっているのを脊柱管(せきちゅうかん)と呼びます。馬尾から枝分かれした神経根(しんけいこん)はそれぞれの椎骨の間の椎間孔(ついかんこう)と呼ばれる部分をとおって身体各部につながっています。

■腰椎の外観


<前から>           <横から>          <後ろから>

1:第1腰椎(L1)  2:第2腰椎(L2)  3:第3腰椎(L3)  4:第4腰椎(L4)
5:第5腰椎(L5)  6:仙骨


■腰椎の詳細

     
     <上から>

     1:馬尾  2:神経根  3:椎間板  4:前縦靭帯
     5:後縦靭帯   6:上関節突起(椎間関節)


■腰椎の断面

                


■腰椎の主な病気

 ・腰椎椎間板ヘルニア
 ・腰部脊柱管狭窄症
 ・腰椎すべり症

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